Appleが現在、Apple WatchやiPad、iPhoneに医療技術をまとめる為、約50人以上もの医師を雇い入れしているとの噂が報じられているようです。
秘密主義で周知されるApple
米CNBCは、ビジネスに特化している大手SNSである「LinkedIn」のリサーチと独自の情報源により、同社に勤めている20人の内科医を探し出し、他の分野も含め50人もの医師がAppleで働いていると特定したとのことです。
近年、AppleはApple Watch Series 4へのECG(心電図)機能の実装など健康の分野に注力していますが、それに加え、より深刻な医療問題に取り組んでいることも示唆されているようです。
秘密主義で周知されるAppleは、医師や医療関係者の雇用についても明確にしていないようです。
以前、小児内分泌の専門医であるRajiv Kumar氏がHealthKitアプリの開発に参加したことが判明した際はニュースになったほど徹底されているようです。
とは言うものの、CNBCによれば、他のハイテク企業等も医師を雇用しており、また、実際に勤務している人数は「LinkedIn」のリサーチで分かるよりも多い(医師の雇用を秘密にしている会社は特段珍しくない)としています。
CNBCいわく、雇用した医師の数の多さは、Appleが健康やフィットネスだけではなく、病気やそれに付随するものの治療方法に真面目に取り組んでいるのを示すとのことです。
実際、Appleが医療機器メーカーと連携して、自社の技術を駆使して「膝や股関節置換手術からの回復を助けられるか」を研究しているということも報じられました。
さらにAppleは、特定企業との協力のみではなく、医療業界全体とも協力関係の姿勢を示しているようです。
例えば、Apple Watch Series 4のECGアプリに関しての解説サイトも、医師の質問に回答する形式となっています。
Apple社内でソフトウェア開発に貢献
Appleが雇い入れした多くの医師は、製品開発関連のみではなく、Apple社内の組織全体に所属しているとのことで、ヘルスケア関連の戦略を導く上で多大な影響力を有しているようです。
例を挙げると、Apple Watch部門にはヘルスケア関連センサーにスポットライトをあてた多様なグループがあり、医師の一部は健康記録グループにて、患者の医療情報を集約、かつ、安全に保管する為のソフトウェア開発に貢献しました。
その一方、Apple社員専用のヘルスケア施設「AC Wellness」に勤める医師もいるとされています。
さらに外部の医師達においても、Appleの幹部と定期的にコンタクトを取り合っている人もいるとのことで、同社のCOO(最高執行責任者)ジェフ・ウィリアムス氏やAppleのソフトウェア・テクノロジー担当副社長のバド・トリブル氏らも、外部の医師と緊密に協力関係を結んでいると伝えられています。
こういった医師の大多数は、製品開発に協力関係を結ぶのみでなく、現在でも患者の診察を続けているそうです。
現実に患者とコミュニケーションを行い、治療した経験の豊富さが、今後のApple製品と技術に還元されるのかもしれません。
まとめ
Appleが医療技術をまとめる為、約50人以上もの医師を雇い入れしているとの噂が報じられているようです。経験の豊富さが、今後のApple製品と技術に還元されるのかもしれません。