ソフトバンクは2018年8月6日、いわゆる「4年縛り」と「2年縛り」の見直しを検討していることを表明しました。これで、ドコモ、au、ソフトバンクの3社とも総務省や公正取引委員会の意向を受けて、プランを改善する方向性を示したことになります。
なお、いわゆる「4年縛り」や「2年縛り」は、総務省や公正取引委員会で問題視されており、3社は行政指導を受けていました。
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ソフトバンクの見直し発表で、携帯大手3社の対応が出そろう
ソフトバンクは8月6日に開催されたソフトバンクグループ(SBG)の決算会見で、4年間の分割払いを条件にスマホの端末を割引料金で提供する「4年縛り」、および、契約を結ぶと割引が受けられる一方、解約時にペナルティーが発生する「2年縛り」の見直しを検討していることを表明しました。
既にNTTドコモとauも縛りの見直しを公言しており、今回のソフトバンクの発表で携帯大手3社の対応が出そろった形となりました。
なお、ソフトバンクは見直しの具体的な時期については、明言しませんでした。
「4年縛り」から再加入の条件を撤廃
ソフトバンクの中で「4年縛り」に該当するものは「半額サポート for iPhone」「半額サポート for Android」の2つで、両方とも、48回の月額払いでスマホを購入した場合、24カ月使用した後に機種変更すると残りの割賦金が無料となるというものです。
現在の仕組みは残債免除の条件として「機種変更後も同サービスへの再加入を必須とする」としているのですが、見直し後は、この再加入の条件を撤廃する方針ということです。
なお、auも「4年縛り」に該当する「アップグレードプログラムEX」から「再加入の必須」を撤廃する方針です。
「2年縛り」は違約金無しで解約できる期間を3か月に延長
また、2年縛りに関しては、違約金無しで解約できる期間を3か月に延長しています。
具体的には、現状では、契約の25か月目、26か月に解約すると違約金無しで解約できるのですが、これが、24か月目~26か月目の3か月間に延長されます。
なお、この違約金無しの解約期間の延長については、ドコモ、auも同じ方針を表明しています。
まとめ
ソフトバンクは2018年8月6日、いわゆる「4年縛り」と「2年縛り」の見直しを検討していることを表明しました。具体的な見直しの内容はドコモ、auと同じ方向性となっています。
なお、具体的な時期については、明言しませんでした。