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スマホ料金、欧米はMVNOの普及で3年で6~7割値下げ、日本は高止まり

欧米では、2014年度から2017年度までの3年間でスマホ料金は6~7割下がりました。これに対し、日本でのスマホ料金は、依然として高止まりしています。

関連記事:菅官房長官、携帯料金(スマホ料金)に言及「4割程度下げる余地あり」

スマホ料金、欧米は3年間で6~7割ダウン

菅官房長官が「スマホ料金は4割値下げの余地がある」と発言するなど、総務省は、スマホ料金の値下げを促しています。

それもそのはず、この3年間で、欧米では、MVNO(格安スマホ事業者)の普及でスマホ料金が6~7割、値下げされているのですが、その一方で、日本のスマホ料金は高止まりしているからです。

ドイツは、携帯大手キャリアから回線を借りて格安スマホ事業を展開するMVNO(格安スマホ事業者)のシェアが、20年前から30%程度あり、もともと高いという特徴があります。

その上で、政府によるMVNOの促進もあり、現在ではMVNOのシェアが5割近くに達するほど格安スマホが普及しました。その普及に対して、大手キャリアも対抗して値下げしたことから、国内シェア1位の事業者のスマホ料金は3年間で71%値下がりしています。

フランスでは2012年にフリー・モバイルが第4の携帯事業者として参入。既存事業者の半額以下となる料金プランを投入し、競争が活発になった結果、シェア1位の事業者のスマホ料金は74%下がりました。

イギリスでは、端末販売と回線契約を分離する契約を促進したことにより、スマホ料金の値下げが続くようになりました。

アメリカでは、2013年に、当時、業界4位だったTモバイルUSが料金プランを一本化したり、他社の解約手数料を肩代わりしたりするなど、業界のそれまでの慣習に縛られない戦略を推進し急成長しました。

その結果、各社がデータ制限のない料金プランを用意するなど、しのぎを削る形になり、その結果、シェア1位の事業者の料金は58%値下がりしています。

このような欧米での動きを受け、日本でもMVNO(格安スマホ事業者)の普及によるスマホ料金の値下げが強く求められています。

まとめ

欧米では、2014年度から2017年度までの3年間でスマホ料金は6~7割下がりました。これに対し、日本でのスマホ料金は、依然として高止まりしています。
このような背景を受け、日本でもMVNO(格安スマホ事業者)の普及によるスマホ料金の値下げが強く望まれています。