NTTドコモは、スマホを2年間契約することを前提に、毎月の通信料金を割り引く、いわゆる「2年縛り」について、来年3月までに見直しする方針を明言しました。
ドコモの吉沢和弘社長がインタビューで明かしたことを、朝日新聞、および、毎日新聞が報じています。
総務省の方針にドコモが応える形で来年3月までに「2年縛り」を見直し
総務省は、NTTドコモなどの大手キャリアが実施しているいわゆる「2年縛り」について、決められた期間に解約しなければ違約金が発生することなどを問題視して、その内容の是正を求めてきました。
吉沢氏は、無料で解約できる期間を24カ月目の下旬まで前倒しして広げることなどで、24カ月分の通信料金だけで解約できるようにする案などを検討中だと説明。
「ユーザーにメリットがある形で、そこに料金がかからないことを考えている」と朝日新聞、および、毎日新聞のインタビューで話をしています。
また、具体的な見直しの期間としては、「今秋ごろまでに見直しの具体的な内容をまとめ、公表し、来年3月までに実施していきたい」としています。
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「2年縛り」の違約金が無くなると、格安スマホへの乗り換えが容易に
今回のNTTドコモの「2年縛り」の見直しで、違約金が完全に撤廃されるかどうかは分かりませんが、もし違約金が撤廃された場合は、ユーザーの格安スマホへの乗り換えのハードルが下がることになります。
そうすると、ますます格安スマホへの乗り換えが増えてくることになるでしょう。
現在、「2年縛り」の見直しを表明しているのはドコモだけですが、auやソフトバンクもドコモにならって「2年縛り」の見直しをしてくる可能性もあります。
そうなると、総務省の働きかけが格安スマホ各社への追い風となるのは間違いないでしょう。
まとめ
NTTドコモは、スマホを2年間契約することを前提に、毎月の通信料金を割り引く、いわゆる「2年縛り」について、来年3月までに見直しする方針を明言しました。
もし違約金が完全に撤廃されるなら、格安スマホ各社にとって、かなりの追い風となるでしょう。
追記
2年縛りの見直しの具体的な方向性が表明されました。
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