非常に斬新なコンセプトの端末を、中国のスマホメーカー「Meizu」が2019年1月に発表しました。昨年、目立った動きがなかった同社ですが、驚くべきスペックの新端末でスマホ業界を驚愕させようとしているようです。
1月23日にMeizuが中国で公開した資料によりますと、新端末のZero(ゼロ)は、一切の差込口や穴が存在しない世界初のスマホだということです。今まで当たり前のようにあった充電ポート、スピーカー差込口がなく、SIMカードスロットや音量調整ボタンもありません。
同社のマーケティング部門によりますと、この端末が「世界初のシームレスな、穴に邪魔されないスマートフォン」ということですが、中国で競合しているメーカーVivoも、2019年2月にバルセロナで開催される「モバイル・ワールド・コングレス」で類似したコンセプトの端末を発表する見通しのようです。
気になるZeroの仕組みは?
従来のスマホに当然のように搭載されていた音量調整ボタンや電源ボタンも全て排除し、感圧センサーにて操作を行います。スピーカーについては、ディスプレイ下部に埋め込む圧電振動子(piezoelectric transducer)を用い、画面の振動でサウンドを鳴らす仕組みのようです。
また、ワイヤレス充電のみの対応で、18Wの急速充電が行えるとのことです。事実であれば、一般的なワイヤレス充電の規格は10Wとなっている為、最も速くワイヤレス充電が可能な端末ということになります。
そして驚くべき点ですが、ZeroはSIMカード差込口がなく、e-SIMのみの対応となっていることです。e-SIMは未対応の通信キャリアも現状多く、今まで通用していたスマホの利用方法を行えないといったデメリットもあります。
端末からボタンや差込穴を排除する上で、避けては通れない必須の選択だったのでしょうか。上記内容の通り、Zeroは一般的ユーザーに扱いやすい端末とは言い難いでしょう。ですが、本モデルがコンセプト端末であれば、今後の進化に大いに期待できるのではないでしょうか。
まとめ
非常に斬新なコンセプトの端末を、中国のスマホメーカー「Meizu」が2019年1月に発表しました。驚くべきスペックの新端末でスマホ業界を驚愕させようとしているようです。